離婚で壊れる子どもたち

<棚瀬一代(2010)『離婚で壊れる子どもたち』光文社新書>より要約(「」内は引用)

P56~57
●五歳ぐらいまでは記憶のスパンが非常に短い。
●米国ではこの年齢の面会交流を週二~三回以上の頻度で行っている。
●日本では監護親が渋り出すと、週1回ペースでも難しくなってくる。
●「しかし、このような監護親の態度、そしてその立場を尊重する裁判所の態度は、子どもと別居親との絆の形成という視点からみると、取り返しのつかない大きな誤りを犯しているといえる。大きくなってから急に片親と面会交流を始めても、しかも日本の面会交流のように年に数回、外で食事をしたりしながら話をするといった交流では、いつまでたっても、どこかよそよそしい距離のある親子関係しか築けないであろう。」

P135
●ワラスティンとケリーは離婚家族を対象とする実証研究を行い(1980)、「離婚後の子どもと別居親である父親との頻繁かつ継続的な接触の重要性、特に別居親である父親と良い関係を継続することが、子どもの精神的な健康にとって決定的に重要であることを指摘した」。

P183
●子どもに父親に対する尊敬の念をもたせないようにすることは、子どもたち自身の自尊感情を深く傷つけていく「心理的虐待行為」である。

  • 最終更新:2012-12-25 10:18:00

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